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堀川版鳴神(なるかみ) あらすじ
ここは、堀川の川上。
皇子御誕生の祈祷を成功させたにもかかわらず、
新しい橋の建立を果たさない朝廷に怒った鳴神上人は
川底に竜神を閉じ込め、一匹の魚さえ住めぬ暗闇の川に
してしまいました。
そこで堀川に住む河童は、川を清水に戻そうと、
また川底に閉じ込められた竜神の妻は、夫を助けようと
河童は鳴神上人に仕える黒雲坊に、竜神の妻は美しい絶間姫に
化け、鳴神上人より行法を解く手立てを聞きだそうとします。
絶間姫の巧みな話術に、鳴神上人も身を乗り出して聞くうちに
壇上から転げ落ち、正気を失う始末。
一度は絶間姫を疑いますが、突然腹痛を起こし、鳴神上人に
救いを求めます。
介抱しようと絶間姫の懐へ手を入れる。黒雲坊は、鳴神上人の
煩悩への迷いに気づき、上人の心をかきたてる。
煩悩を押さえ切れなくなった上人は、絶間姫と夫婦の約束を交わし
禁断のお酒まで飲んで、ついには行法の秘密を打ち明けてしまいます。
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