紫川と川港(かわみなと)
 川港に使われている石にのこる記号


 下水道ができるまで、雨や家庭などから出る水の多くは、道ばたの小さなみぞを流れ、それが集まって小さな川になり、さらに堀川に流れこんで海へ運ばれました。

 紫川(むらさきがわ)は堀川に流れこむ一番大きい川でした。城下町(じょうかまち)の中心部の水を集めて南に流れ、いまの若宮大通(わかみやおおどおり)のところで西に向きをかえて堀川に流れこんでいました。
名古屋のまちを流れる川 川港のあと
  昭和58年(1983)に、新洲崎橋(しんすさきばし)の東で都市高速道路の工事をしていたときに、地中から石積みが見つかりました。これは、昔、堀川と紫川が合流していたところの近くにあり、堀川をとおって来た船をつける港(川港)でした。岸がくずれないように石を積んでつくってあり、石には名古屋城の石がきと同じ記号がほられたものもありました。